概要
南山(ナムサン)は標高265メートルの、都心の真中にあるソウルの象徴的な山です。それほど高くはありませんが、頂上からの景色がよく、市民の憩いの場として人気があります。
頂上には八角亭やタワーの他にも、噴水や南山図書館など、様々な施設があります。頂上まではロープウェイが往復しているので楽に移動することができますが、階段の道で上り下りもでき、市民の散歩道になっているほか、ドライブコースとしても人気があります。
南山は首都防衛の中心だったという歴史もあり、今も頂上に上ると烽火台を見ることができます。これは、朝鮮時代(1392-1910)に今のソウルである漢陽に首都を定め、南山をはじめ北岳山、仁王山、洛山を四大山とし、城郭を縮小して敵の侵入を防ぎ、南山頂上には5つの烽火をつくり、地方から集まる知らせを中央官署に報告させていたという歴史的な意義を持っています。
また一番の名所であるNソウルタワーに上ると、ソウルの景観はもちろん仁川沖まで見渡せる展望台のほか、レストランなどもあり、ソウル観光の欠かせないスポットとなっています。
地域間のアクセス
概要
Nソウルタワーは、韓国初のタワー型観光スポットです。タワーの高さは236.7m、海抜243mで、南山の高さまで含めるとその高さは480mになります。1969年12月に着工、1975年7月に完成し、1980年10月15日に展望台が一般人に公開され、ソウルの名所となりました。ソウルタワーはその後30年間、観光客からの人気を集めてきましたが、2005年12月9日に老朽化した施設のリモデリングを行い、華やかで清潔感ある姿にリニューアルしました。また、車椅子専用通路があり、展望台までのアクセスがスムーズになりました。
「南山(Namsan)」と「新しい(New)」のNをとって「Nソウルタワー」と名づけられたタワーは、季節やイベントの内容に合わせて外観の色と模様が変化する照明システムになっており、毎晩7時から12時まで「ソウルの花」というテーマで、6つのサーチライトが様々な角度で空に向って放たれます。
円柱型5階建てのタワー内部は、2~3階の展望台と5階の回転展望レストランが魅力的です。回転展望レストランは、名前の通り回転式のレストランで、160席あります。360度パノラマの円形レストランは、48分で一周し、窓際に座るとソウルを一望できます。また、北岳山や北漢山はもちろん、京畿道開城市の松岳山も見渡せ、漢江や南漢山城、冠岳山が江南アパート群の背後に広がっています。日没の時間に、西の海に沈んでいく夕陽が西江から漢江河口を染めていく景色は絶景です。その他にも、タワーの2階にあるハヌル(スカイ)トイレも見どころです。
単なる展望台ではない、多様な施設を備えた複合文化空間であるNソウルタワーは、観光スポットそして休息空間として、観光客から人気を得ています。
*規模
-展望台総面積:2,403㎡
-展望台1階:450㎡
-展望台2階:460㎡
-展望台3階:466㎡
-展望台4階(回転展望台):271㎡(回転面積149㎡)
-回転展望台回転所要時間:48分/1回
-タワー高さ:236.7m
-南山高さ:243.0m
地域間のアクセス