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道の上の歌、峠の声:アリラン


2013-04-15

韓国人の暮らしに根づいた「アリラン」が、様々な姿に生まれ変わる。

「アリラン」への理解を助ける映像やレコード、文書などが一堂に集められたアリラン展「道の上の歌、峠の声:アリラン」は、慶尚北道聞慶セジェにのイェッキル博物館で4月4日に幕を開けた。

韓国を代表する無形文化遺産でユネスコの人類無形遺産に登録された「アリラン」に関する今回の展示会は、聞慶市のイェッキル博物館と国立民俗博物館が共同で企画した。

様々な映像と音楽などの資料を通して「アリラン」の歴史をリアルに紹介する今回の展示会は3部構成になっている。

1部では、朝鮮後期の王が毎晩、*新声艶曲であるアリラン節を演奏した記録から、日本による植民統治期から現代までの様々な「アリラン」関連資料を紹介する。2部では、「聞慶セジェアリラン」が伝承されてきた過程や、砧とそれを巻く布など、様々な民俗資料を通して「聞慶セジェアリラン」にスポットを当てる。3部では、「アリラン」と関連のある文学や音楽、大衆音楽、学術資料、生活用品などを通して韓国人の暮らしに深く根づいている「アリラン」とその歴史・文化を紹介する。今回の展示会では、北朝鮮や海外に散在し、これまで一般に公開されたことのない「アリラン」の資料が展示される。

今回の展示で最も注目すべき資料は、第1次世界大戦当時、ロシア軍に徴兵された韓国人が歌った「アリラン」の音楽だ。1917年にロシア兵として徴兵され、ドイツ軍の捕虜になったキム・グレゴリーさん(韓国名キム・ホンジュン)とアン・ステファンさん(韓国名未詳)の2人の韓国人3世がプロイセン収容所での収監中に残したものだ。二人は当時、ドイツの言語学者で民俗学者のアルベルト・デゲン(Doegen、1877~1967)が主導する各民族の言語・音楽資料の調査に参加し、2曲の「アリラン」を歌い、それがSPレコードとして残された。二人の戦争捕虜が歌った「アリラン」は今回初めて公開される。

他にも、19世紀後半に創刊された雑誌に掲載された「アリラン」の楽譜と歌詞が公開される。1892年に宣教師として活動していたある外国人夫婦が創刊した雑誌には、宣教師のH.Bハルバート(Homer Bezaleel Hulbert)さんが「Korean Vocal Music」と題して「アリラン」の楽譜と内容を紹介する記事が掲載されている。

また、「アリラン」のほか民謡や雑歌など30曲余りが収録された「朝鮮俗曲集」と、アリランや愛国歌(韓国国歌)、その他韓国の民俗音楽が収録されたレコードと解説が入った「Sound of Korea」の**ソノシートも展示される。

小説『大地』で知られる作家のパール・バック(Pearl Sydenstricker Buck)氏が韓国とアリランについて書き下ろした小説『揺れる葦(The Living Reed)』の冊子も展示される。また、1950年代最初の紙巻きたばこで、パク・ジョンヒ元大統領が愛用した「アリラン」や「アリランマッチ」といった様々な生活用品も展示される。

5月31日まで開かれるアリラン特別展では、聞慶セジェアリラン保存会(会長ソン・オクチャ)のアリラン公演が毎週披露される。また、平日には10回にわたってアリラン講座が開かれ、「アリラン」について深く学ぶこともできる。

*新声艶曲:新しい歌曲または新曲を意味する新声と、異性に対する恋心を歌った艶曲、つまり「新しい愛の歌」だ。

**ソノシート(Sonosheet):通常のレコードよりも薄くて柔らかいビニール製のレコードで、音の出る雑誌「ソノラマ(Sonorama)」向けに開発された。絵や写真を見ながら音楽、歌、解説を聞くことができる。

ソン・ジエ(孫智愛)記者
jiae5853@korea.kr  

 

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